ソフトバンクの「アメリカ放題」は、対象の料金プランを契約していれば、追加料金なし・申し込み不要で、アメリカ本土とハワイでスマホをそのまま使えるサービスです。日本にいるときと同じ感覚で、Googleマップ、LINE、SNS、動画が使えます。対象はソフトバンクの対象プラン(世界対応ケータイに加入している契約)で、ワイモバイル・LINEMOは対象外です。子連れのハワイ旅行では、はぐれたときの連絡や、レストラン・ツアーの予約確認、子どもがぐずったときの動画再生など、通信が使えるだけで安心感がまったく違います。この記事では、アメリカ放題の今(2026年)の使い方と、つながらないときの設定、eSIMとの使い分けをまとめます。
ところが、Sprint回線の終了以降「現地に着いたのに急につながらない」「アメリカ放題が使えない」という相談が急増しました。原因のほとんどは端末側の設定(VoLTEのオン/オフや通信事業者の選択)で、正しい手順で直せばその場で復旧します。
この記事では、2026年時点でのアメリカ放題の対象エリアと「できること・できないこと」、つながらないときの設定チェック手順、出発前の準備、そして「短期はアメリカ放題/長期はeSIM」という現実的な使い分けを、家族・複数台のケースまで含めて解説します。ハワイ旅行の準備全体は子連れハワイ旅行の完全ガイドを、通信費を含めた節約は子連れハワイの予算を10万円下げる方法を参照してください。
- アメリカ放題の対象エリア(ハワイは対象、グアム・サイパンは対象外)
- 「つながらない」を直す設定手順(VoLTE → データローミング → 通信事業者手動)
- 出発前に確認しておくべき2つのこと(プランと端末のVoLTE対応)
- アメリカ放題とeSIMの使い分け(日数・容量・家族の台数別)
サービス内容・対象プラン・提供終了時期は2026年時点の情報です。渡航前にソフトバンク公式で最新をご確認ください。
かーくんのメモ|2019年のハワイでの通信
- 2019年の7泊9日のハワイ旅行では、アメリカ放題は使いませんでした。レンタカーでオアフ島をドライブする予定で、圏外が少ないほうがいいと考え、Sprintの電波を使うアメリカ放題はあえて避けました(プリペイドSIMの記事)。
- 代わりに日本で買えるプリペイドSIM(MOST SIM)を使いました。通話・SMS・データが無制限で、機内でSIMを差し替えるだけで、ハワイ到着後すぐ使えました。通信速度に不満はありませんでした。
- 難点は、SIMとスマホが紐づくため、タブレットやWi-Fiルーターでは使えないことでした。
- アメリカ放題のルール改定や再設定は、2020年のルール改定とSprint CDMA終了後の再設定に書いています。
この記事の内容
- ① アメリカ放題の今:「できること・できないこと」(2026年)
- ② なぜ「つながらない」が起きるのか(Sprint終了の影響)
- ③ つながらないときの設定チェック手順(6ステップ)
- ④ 出発前にやっておくこと
- ⑤ eSIMとの使い分け(日数・容量別)
- ⑥ 家族・複数台での運用パターン
- ⑦ 「海外パケットし放題」終了予定に注意(他国渡航)
- アメリカ放題に関するよくある質問
- まとめ:出発前チェックリスト
① アメリカ放題の今:「できること・できないこと」(2026年)

対象エリアと対象外エリア
アメリカ放題の対象エリアは、アメリカ本土・アラスカ・ハワイ・プエルトリコ・米領バージン諸島です。ハワイ旅行なら問題なく使えます。一方で、グアム・サイパン(北マリアナ諸島)は対象外です。家族でグアムに行く場合は、現地eSIMや別のローミングサービスを別途用意する必要があります。「アメリカ=どこでも使える」と思い込んでいると、グアムで高額なローミング料金がかかることがあるので注意してください。
使える機能
対象プランを契約していれば、申し込み不要・追加料金なしで次の機能が日本と同じ感覚で使えます。
- データ通信:地図、SNS、LINE、メール、動画、ウェブ閲覧、テザリング
- 通話:日本の携帯電話・固定電話への発信は無料。現地でかかってきた電話を受けることもできる
- SMS:日本の番号とのやり取り
子連れハワイでは、「上の子とはぐれたときに電話で呼び出す」「レンタカーの返却時刻をレンタカー会社アプリで確認する」「行列の待ち時間に子どもへ動画を見せる」といった場面で、通信が使えることが精神的な余裕につながります。
3つの注意点(速度制限・現地番号・VoLTE)
| 注意点 | 内容と対策 |
|---|---|
| 速度制限 | 一定量を超えて使うと速度が落ちる場合がある。動画の長時間視聴・複数台テザリングは体感が悪化しやすい。動画中心ならeSIM併用が無難 |
| 現地番号への通話 | レストランやツアー会社(現地の電話番号)への発信は通話料の条件が変わる。かける機会が多いならLINE通話や現地eSIMの番号を使う |
| VoLTE対応端末が前提 | 数年前の端末や一部の端末はVoLTE非対応で使えないことがある。出発前に対応可否を確認(後述) |
② なぜ「つながらない」が起きるのか(Sprint終了の影響)
アメリカ放題は、もともとソフトバンク傘下だったSprintの回線を利用していました。SprintはT-Mobileに統合され、3G/CDMAの旧世代ネットワークは完全に終了しています。現在アメリカ放題がつながる先は、ソフトバンクの公式ページではT-Mobile USA・Verizon Wireless・AT&T(Union)・CLARO PUERTO RICOとされています。つながる回線は「VoLTE(4G/LTE回線での通話)」に対応した端末であることが前提です。
古いブログ記事に載っている「CDMAをオンにする」「3Gに固定する」といった設定は、2026年ではむしろ逆効果です。今の正しい基本設定は「VoLTEをオン」「通信事業者を自動選択」の2つだけ。それでもつながらないときに、下の手順で個別に対処します。
③ つながらないときの設定チェック手順(6ステップ)
現地でつながらない・アンテナは立つのにデータ通信ができない、というときは、上から順に試してください。多くはステップ1〜3で復旧します。
- VoLTEをオンにする(最重要)
- データローミングをオンにする(オフだと海外で一切通信できません)
- 通信事業者を選び直す:自動をいったんオフ → 手動で「AT&T」または「T-Mobile」を選択 → つながらなければもう一方(またはVerizon)を試す
- 機内モードをオン→オフ、または端末を再起動(事業者の再検索がかかる)
- APN設定を確認:まれにAPN(接続先情報)が消えていることがある。ソフトバンクの案内ページの手順で再設定
- 端末のVoLTE非対応を疑う:ここまでで直らない場合、その端末がVoLTEに対応していない可能性。予備端末を使うか、eSIMに切り替え
iPhoneでの設定場所
- VoLTE:設定 → モバイル通信 → (回線名)→ 通話とデータ →「4G」または「LTE, VoLTEオン」
- データローミング:設定 → モバイル通信 → 通信のオプション → データローミング
- 通信事業者:設定 → モバイル通信 → ネットワーク選択(自動をオフにして手動選択)
Androidでの設定場所
Androidは機種によって項目名・場所が異なりますが、おおむね次のあたりです。
- VoLTE:設定 → ネットワークとインターネット → SIM/モバイルネットワーク →「VoLTE通話」「4G/5G通話」
- データローミング:設定 → ネットワークとインターネット → モバイルネットワーク → ローミング
- 通信事業者:設定 → モバイルネットワーク → ネットワークを自動的に選択(オフにして手動)
飛行機を降りてすぐは、空港の無料Wi-Fiにつなぎながら落ち着いて設定するのがコツです。焦って何度も再起動を繰り返すより、上の順に1つずつ確認したほうが結果的に早く直ります。
④ 出発前にやっておくこと

- 料金プランがアメリカ放題の対象か確認:My SoftBankアプリやショップで確認できます。対象外プランのまま現地で使うと、高額なローミング料金がかかる恐れがあります。
- 端末がVoLTE対応か確認:設定画面にVoLTEの項目があり、オンにできれば基本的に対応しています。古い端末を予備で持っていく場合は特に要確認。
- 日本にいるうちにVoLTEとデータローミングをオンにしておく:現地で設定画面を探すより確実です(国内では通常どおり使えます)。
- 家族の分も同様に確認:全員がソフトバンクなら全員が使えますが、端末の対応状況は人によって違います。
- eSIMを併用するなら、日本で購入・インストールまで済ませておく:現地では「回線を切り替えるだけ」の状態にしておきます。
⑤ eSIMとの使い分け(日数・容量別)
どんなときにeSIMが有利か
アメリカ放題は「無料」が最大の強みですが、次のようなケースでは現地eSIMのほうが快適です。
| 使い方 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 2〜3日・地図とSNS中心 | アメリカ放題 | 無料。設定さえ合えば十分な速度 |
| 4日以上・動画やテザリング多用 | 無制限系eSIM(1台2,000〜4,000円程度) | 速度制限を気にせず使える。親機にすれば家族全員がぶら下がれる |
| 仕事で安定性が絶対 | 現地大手回線のeSIM+アメリカ放題を予備に | 二重化しておけば片方が不調でも困らない |
| グアム・サイパンにも行く | 対象国のeSIM | アメリカ放題は対象外エリア |
eSIMの準備と切り替え方
eSIMは出発前に日本でQRコードを読み込んでインストールしておき、現地で有効化(回線の切り替え)だけをします。アメリカ放題のSIMは残したまま、eSIMを主回線・アメリカ放題を副回線に設定しておくと、eSIMが不調なときにワンタップでアメリカ放題へ切り替えられます。これが一番安心な構成です。
⑥ 家族・複数台での運用パターン
- 全員ソフトバンク:全員それぞれアメリカ放題でOK。ただし地図係・写真アップ係などテザリングを多用する1台だけeSIMにすると、その人が速度制限に巻き込まれず快適です。
- 親だけソフトバンク、子どものタブレットはSIMなし:親のスマホはアメリカ放題、子どものタブレットは宿・レンタカーのWi-Fiと親のテザリングでまかなう。
- 1台を家族の親機にする:その1台を無制限eSIMにして、家族全員が常時テザリング。アメリカ放題は各自の予備として持っておく。
⑦ 「海外パケットし放題」終了予定に注意(他国渡航)
アメリカ放題とは別に、アメリカ以外の国で使う「海外パケットし放題」というサービスがありますが、これは2026年12月以降に提供終了が予定されているとされています。ヨーロッパ・アジアなど他国へ行く予定がある人は、その旅行では現地eSIMや別のローミングサービスが前提になります。アメリカ放題(アメリカ・ハワイ向け)とは別物なので混同しないよう注意してください。
アメリカ放題に関するよくある質問
Q. ハワイでアメリカ放題がつながらない。どうすれば?
A. まず「VoLTEオン」「データローミングオン」を確認。次に通信事業者を手動でAT&T・T-Mobile・Verizonのいずれかに固定して再検索。それでもダメなら端末のVoLTE対応を疑ってください。空港の無料Wi-Fiにつなぎながら、上から順に落ち着いて。
Q. アメリカ放題の申し込みは必要?
A. 不要です。ただし自分の料金プランが対象かは出発前に必ず確認を。対象外だと高額請求のリスクがあります。
Q. 通話も無料になる?
A. 日本の電話番号への発信・着信は無料。現地の電話番号への発信は条件が変わります。
Q. データ量に上限はある?
A. 明確な上限というより、使いすぎると速度が落ちる仕組みです。動画を長時間見るならeSIM併用が無難です。
Q. テザリング(インターネット共有)はできる?
A. できます。ただし何台もつなぐと速度制限にかかりやすいので、親機は無制限eSIMにするのがおすすめ。
Q. 古いiPhone・Androidでも使える?
A. VoLTEに対応していれば使えます。設定にVoLTEの項目があるか、出発前に確認を。
Q. グアム旅行でも使える?
A. 使えません。グアム・サイパンは対象外です。現地eSIMや別のローミングを用意してください。
Q. 現地に着いてから設定すればいい?それとも日本で?
A. VoLTEとデータローミングは日本にいるうちにオンにしておくのがおすすめ。国内では普通に使えますし、現地で設定画面を探す手間がなくなります。
Q. 子どもに持たせるスマホ・タブレットはどうする?
A. Wi-Fi運用(宿・レンタカー・親のテザリング)で足りることが多いです。単独で通信させたいなら安価なeSIMを。
まとめ:出発前チェックリスト
- □ 料金プランがアメリカ放題の対象か確認(My SoftBank)
- □ 端末がVoLTE対応か確認
- □ 日本でVoLTE・データローミングをオンにしておく
- □ 対象エリアはアメリカ本土・ハワイ等。グアム・サイパンは対象外
- □ つながらない時は「VoLTE → ローミング → 事業者手動 → 再起動 → APN」の順
- □ 短期・軽い利用はアメリカ放題、4日以上・大容量はeSIM
- □ 家族はテザリング係の1台だけeSIMにすると全体が快適
- □ 「海外パケットし放題」は2026年12月以降終了予定(他国渡航時は要注意)
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